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聖ヨハネ・バプチスタ・ド・ラ・サール司祭                  記念日 4月 7日



 近代教育の先駆者と呼ばれるヨハネ・バプチスタ・ド・ラ・サールは1651年フランスのランスで生まれ、10歳で司祭を志して勉強を始め27歳の時叙階された。彼は貧しい少年達の教育に身を献げることを決心して、司教座聖堂参事会員の地位と自分の家族の遺産を放棄し、献身的な教師12人を選んで従順の誓願を立て、1684年、青少年の教育を目的とするキリスト教学校修道会(ラ・サール会)を創立した。会員はごく質素な衣食住に甘んじ、ほとんど無料で青少年の教育にあたったが、新しい教授法をとった結果、学校は非常に良い評判をかち得て、各地から設立を要請された。

 当時行われていたラテン語の読み書きを教える代わりに、まず母国語を教えることを実行した。しかし多くの人々はヨハネを誤解し、貧しい人々になぜ手仕事を教えず、学問をさせるのかと非難した。

 1702年、彼の敵は彼を追い出そうとさえしたが、成功しなかった。イギリスのジェームス2世が退位させられた時、いっしょにフランスへ逃げて来た人々の子供達をヨハネは教育し、ディジョンには非行少年の為の学校を設立した。今日、ラ・サール会の17,000人以上の会員が世界各国で教育事業に従事している。